韓国の兵役特例は、金メダルを取れば本当に兵役が免除される制度なのでしょうか?
スポーツの大会で好成績を収めた選手への
優遇措置は、よく「兵役免除」と呼ばれています。
ただし、正確には免除ではなく、
「芸術・体育要員」 という区分に編入される制度です。
つまり、兵役そのものがなくなるのではなく、
現役兵としての服務に代わり、別の形で
兵役義務を果たす仕組みと考えるとわかりやすいでしょう。
最近は、この制度に対する世間の見方も
変わりつつあり、さまざまな議論が続いています。
韓国の兵役特例|オリンピックとアジア大会の基準を比較
対象となるメダルの基準は、大会によって異なります。
オリンピックは銅メダル以上が対象ですが、
アジア大会では、 金メダル(1位)を獲得した選手だけが
芸術・体育要員への編入対象となります。
大会ごとの対象範囲を以下の表にまとめたので、
比較する際の参考にしてください。
|
区分 |
オリンピック |
アジア大会 |
|
対象順位 |
3位以内 |
1位のみ |
|
メダルの種類 |
金・銀・銅 |
金メダル |
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団体競技 |
登録選手 |
登録選手 |
芸術・体育要員はどんな義務を果たすの?
この制度による編入が決まると、
まず基礎軍事訓練を受ける必要があります。
その後は、 34か月間、 自身の専門分野で
選手活動を続けなければなりません。
ただ競技を続ければよい、というわけでもありません。
特技を生かした544時間のボランティア活動を
必ず行うことも条件となっています。
違反すると編入が取り消される場合も
あるため、服務上の義務をきちんと果たす必要があります。
韓国の兵役特例に廃止論が出ているのはなぜ?
最近は、アジア大会の金メダル獲得者に偏った
兵役上の優遇措置について、公平性を欠くのではないかと
強い批判が上がっています。
特に問題視されているのが、競技による競争の厳しさの違いや、
団体競技で個々の選手の貢献度をどう評価するかという点です。
2022年以降に編入された要員の大半が
アジア大会の金メダリストであることも、
制度の見直しが必要だとする主張の
根拠として、たびたび挙げられています。
兵役特例制度は今後どう変わる?
現時点で、廃止が決まったわけではありません。
現在、韓国の国会や国防部では、
改正案の提出や制度改善に向けた議論が進められています。
兵務庁は、外部に委託した調査・研究の結果を踏まえ、
年内の改善案発表を
目指していると報じられています。
補充役の削減とあわせて、時代の状況を
反映した制度の再編が見込まれます。
よくある質問
Q. 金メダルを取れば軍隊に行かなくてよいのですか?
完全な兵役免除ではありません。
芸術・体育要員に編入され、
34か月間、専門分野で活動するとともに、
544時間のボランティア活動を行う必要があります。
Q. 団体競技では誰が対象になりますか?
試合に直接出場していなくても、
公式エントリーメンバーに登録された選手であれば、
規定に基づいて編入の対象となります。
Q. 制度が廃止される可能性はありますか?
はい。公平性をめぐる議論を受け、国防部では
制度の縮小や改善を検討しており、
年内に具体的な見直し案が発表される予定です。

